橋下徹氏 佐渡金山の世界遺産推薦に「全会一致原則を強化したのは日本。国民に伝えた上で論戦を」

2022年02月06日 13:53

芸能

橋下徹氏 佐渡金山の世界遺産推薦に「全会一致原則を強化したのは日本。国民に伝えた上で論戦を」
橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が5日放送のABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演。日本政府が「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産登録へ向け国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦したことに韓国が反発していることに言及した。
 橋下氏は「南京大虐殺とか慰安婦の記録を記憶遺産(世界の記憶)で中国や韓国が登録しようとし、南京大虐殺の記録っていうのは記憶遺産になっていて、慰安婦の記録も記憶遺産にしようと思った時に、安倍さんたち日本の政府が“ちょっと待て、慰安婦はいろいろ問題あるのに、こんなもん記憶遺産なんかにしてもらっては困る”っていうことでユネスコ改革をやったんですよ」とし、「その改革の中身は何かっていうと、政治的にもめてるような案件を登録するのはだめだから、どこかの国が文句を言って異議を出したら登録はしないっていう制度になったんです。政治的に紛糾しているものは、登録してはいけませんよ、みんなで合意がとれたものだけ登録しますよっていうコンセンサス主義の強化を日本がやったんです」と説明した。

 その上で「これは確かに記憶遺産の話で、今度は建造物の世界遺産の話になってくるんだけど、日本は政治的に紛糾したものは登録しないというユネスコ改革をやったんだったら、今回、韓国と論戦するのはいいんですが、行けーと言って韓国と紛糾をガーとやっていったら基本的に登録できない話になるんですよ。もちろん記憶遺産と世界遺産は別だとかいう意見はあるんだけど、まあこれは通らないわ。だって記憶遺産の時に紛糾する案件は登録させないってこと言ったんだから、世界遺産でもそうなる」と自身の考えを述べ、「それを国会議員に聞いたら、知らない人がすごく多い。論戦して勝利をするんだと、それで登録を目指すんだと。ちょっと待ってよ。今のユネスコのコンセンサス主義、全会一致原則を強化したのはまさに日本なんですよと。紛糾すれば紛糾するほど登録できない」と指摘。

 そして、「僕は登録できないこと前提に戦え派なんでね。それは1つの意見でいろんな意見があると思うんだけど、登録できないこと前提に戦えってことなんだけど、安倍さんはテレビの中で推薦決定した方が登録の可能性が高いって言ったのは、ユネスコ改革の紛糾したものは登録しないようにするっていうようなルールにしたこと、ここをちゃんと国民に伝えなきゃいけないんじゃないかと思う」と話した。
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