負の連鎖断ち切れ!ガリットチュウ 結成25周年&熊谷44歳誕生日ライブからリスタート
2022年02月13日 23:17
芸能
闇営業自体は、2014年12月に行われたものだった。もちろん芸人側は特殊詐欺グループの営業とは知らずに参加していた。騒動の端緒となった宮迫の“口止め”が別のウソを呼び、吉本興業の存続危機にまで波及したことで騒ぎは大きくなった。熊谷は闇営業に参加していなかったが、一連の流れで福島を含む11人の吉本芸人が謹慎処分となっている。
今回のライブでガリットチュウは、闇営業騒動の10年前を描いた「2009年」と題したコントを上演。09年、雨上がり決死隊の冠番組であるテレビ朝日「アメトーーク!」の前説を担当していた熊谷の元に、22年の福島がタイムスリップしてやってくるというネタだ。未来からやって来た福島の「2019年に闇営業というトンデモナイ騒動が起きる」「22年には雨上がりさんは解散していて、宮迫さんは吉本を辞めているんだよ!」という叫びに頭を抱える熊谷。終始、衝撃的なニュースを福島から伝えられ、驚き、おびえる熊谷のリアクションに観客は爆笑の連続だった。
これまでバラエティー番組などで周囲から闇営業のことを突っ込まれても、どこかぎこちない笑いに終始していた福島にとって、これでみそぎを果たした形になった。
「福島さんは、あの闇営業コントをやるために6年ぶりにコンビの単独ライブをやったようです。“実は舞台で闇営業のことをネタにする初めて”と言ってました。それだけの思いがあったのだと思います」(芸人仲間)。1カ月かけて完成した闇営業コントは、未来人の福島が、事実をそのまましゃべるだけで爆笑になるという構成だった。これは当時のワイドショー報道がフリにつながっていたように感じる。
2018年に、船越英一郎などの物まねでプチブレークし「これで軌道に乗った」という矢先の大失速。闇営業を笑い飛ばせるようになれば、すべてを取り返すチャンスがやってきそうだ。
あとはライブ中に福島から、熊谷の改善すべき点として「小さなウソをつく」とバラされたことだけが心配だが、熊谷も「小さなウソやめます!」と誓っており、リスタートへの準備は万端だ。
「福島さんは“これからは熊谷茶がいかに面白いかを世間に伝えていきたい”と言ってました。実はガリットチュウの秘密兵器は熊谷さん。秘密のままで終わらせるのはもったいない」(放送作家)。結成25年目で生まれ変わったガリットチュウの巻き返しに注目だ。