「鎌倉殿の13人」“八重”新垣結衣の真剣な目に心動く“覚淵”諏訪太朗が明かす舞台裏「ウソはつけない」

2022年02月14日 08:00

芸能

「鎌倉殿の13人」“八重”新垣結衣の真剣な目に心動く“覚淵”諏訪太朗が明かす舞台裏「ウソはつけない」
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第6話。愛息・千鶴丸の“真実”を知り、泣き崩れる八重(新垣結衣)(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は13日、第6話が放送された。名脇役の諏訪太朗(67)が八重(新垣結衣)に愛息の“真実”を告げるシーンの舞台裏を明かした。
 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第6話は「悪い知らせ」。1180年(治承4年)、大庭景親(國村隼)率いる平家方の前に大敗を喫した頼朝(大泉洋)の一党。この合戦により、北条家を引っ張ってきた宗時(片岡愛之助)ら有力な坂東武者が戦死。敵の追撃から必死に逃れる頼朝は、信頼を置く従者・安達盛長(野添義弘)らとともに石橋山山中に身を潜める。一方、兄・宗時の熱い想いに決意を新たにした義時(小栗)は、再起を図るべく父・時政(坂東彌十郎)とともに甲斐を治める武田信義(八嶋智人)の元へ向かう…という展開。

 戦が始まり、政子(小池栄子)実衣(宮澤エマ)りく(宮沢りえ)は伊豆山権現に避難中。そこへ八重(新垣)が訪れる。頼朝が夢枕に立った話をした後、伊豆山権現の長(おさ)・文陽房覚淵(もんようぼう・かくえん、諏訪)に願い出る。

 八重「今から5年前、3歳になる幼子を、父はこちらに連れてきたはずです」

 覚淵「何かの間違いでは」

 八重「夫が戦に出ているので、ようやく家を抜け出すことができたのです。千鶴丸に一目、会わせてはいただけないでしょうか。離れた所から見るだけで構いませんので」

 頼朝と八重の息子・千鶴丸(太田恵晴)は5年前、八重の父・伊東祐親(浅野和之)の下人・善児(梶原善)が手にかけ、既にこの世にいない。覚淵が案内したのは、千鶴丸のお墓だった。

 覚淵「ここへ来た時には、既に骸(むくろ)になっておりました。川で溺れたと聞いております」

 八重「立派なお墓」

 覚淵「伊東殿のたっての願いでございました」

 八重は墓石をさすり、泣き崩れた。

 八重とのシーンについて、覚淵役の諏訪は番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」で「やっぱり言いにくいですよね。『遠くからでも見せてください』と言われて、だけど、もう既に亡くなっているわけで、もうお墓になっているから。さりとてウソはつけないですよね。八重さんの目も真剣じゃないですか。『遠くからでもいいから、声を掛けなくてもいいから』『遠くからでいいから見せてください』と言われた時に『これは本当のことを言ってあげなきゃ』と思いますよね」と述懐。一度は「何かの間違い」と否定したものの、その眼差しに心を動かされた。
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