梅沢富美男 「下町の玉三郎」女形のきっかけは超大物の叱責「頭割れましたね。トンカチで殴られたぐらい」
2022年02月15日 12:06
芸能
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「映画見てもよその芝居見ても、こいつ俺より下手くそなのにスターなのかなってずっと思ってたんですよ。それはやっぱり組織がなかったのと、小さい劇場で100人とか150人しか入らない小さい汚い劇場でやってた自分がいるわけじゃないですか。あ、これ組織の違いなんだな。やめちまおうかなと思っていたんです」と梅沢。そんな時に、声をかけてくれたのが、漫画家の石ノ森章太郎さん(98年死去)だったという。
「何で俺をかわいがってくれたのかは分からないんですけど」と梅沢。石ノ森さんにやめることを相談すると、石ノ森さんから「生意気なこと言ってんじゃねえよ。お前みたいな無名の役者に壁があるかバカ」と叱責されたという。「壁って言うのはな、売れた人が作るんだよ、俺が何を書いても仮面ライダーしか書けなかったら、あの人は壁だね。役者さんがいろんな役やってて、何やってもおんなじ芝居してたら壁なんだよ。それは売れた人が作るんだよ。頑張ってやれ、売れるから」とも言われた。梅沢は「刺さったなんて、頭割れましたね。トンカチで殴られたぐらいドーンときましたね。それで女形が始まったんですよ」と明かした。
女形をやるようになったのは、「矢切の渡し」を踊ってくれとの依頼が来たため、先月死去した兄で俳優の梅沢武生さんに相談したところ、「これは相舞踊だから。俺は女形できないから、お前やれよ」と言われたため。どうやったらいいかと尋ねると、「お前は女好きだから女見ればいいんじゃない」と言われたとし、梅沢は「簡単だなと思って」とやり始めた。
伊集院が「いろんな逸話の数々(女性問題)も、役作りのためにであって」と話すと、梅沢は「そうですよ。ラジオを聞いてる皆さん、俺は変態ジジイでもなんでもないですよ」。伊集院が「女形を完成させるために。ご熱心ですね」とあきれると、梅沢は「その熱心があの下町の玉三郎になったんです」ときっぱり。伊集院に「めっかっても、めっかってもめげない」とツッコまれると、「本当に皆さん、これ、ラジオですから。バレない浮気はない。絶対にバレルもんです」と力説した。