20年秋にステージ4と診断 西郷輝彦さんを襲った去勢抵抗性前立腺がんとは

2022年02月21日 13:10

芸能

20年秋にステージ4と診断 西郷輝彦さんを襲った去勢抵抗性前立腺がんとは
西郷輝彦さん Photo By スポニチ
 「星のフラメンコ」などのヒット曲やテレビ時代劇「江戸を斬る」などで人気を博した、歌手で俳優の西郷輝彦(さいごう・てるひこ、本名・今川 盛揮、いまがわ・せいき)さんが死去した。75歳だった。鹿児島県出身。前立腺がん治療のため、21年4月にオーストラリアに渡った。長女はタレントの辺見えみり。
 20年秋に、ステージ4の去勢抵抗性前立腺がんと診断された。受けたがん健診で、PSA(前立腺特異抗原)というタンパク質の数値が上がっていたため発覚した。

 西郷さんを襲った去勢抵抗性前立腺がん。前立腺は精液の一部を作る男性だけにある臓器で、前立腺がんに対してはホルモン治療が一般的。しかし治療によって男性ホルモンが低く抑えられているにもかかわらず、前立腺がんが増殖している状態のことを示す。現在の治療では治すことは不可能で、進行を抑える目的で治療が進められる。

 西郷さんは11年に前立腺がんを患い、手術を受けて患部を摘出。17年に再発した際は、放射線と抗がん剤による治療を受けた。主治医と相談し、現在の日本では未承認の治療をシドニーで受けることを決め、オーストラリアに渡っていた。
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