田村正和 撮影中に緊急入院でも“役者魂”失わず…代役の弟・亮が回想「『ありがとう』はなかったです」

2022年02月22日 14:03

芸能

田村正和 撮影中に緊急入院でも“役者魂”失わず…代役の弟・亮が回想「『ありがとう』はなかったです」
田村正和さん(2007年撮影) Photo By スポニチ
 俳優の田村亮(75)が22日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。昨年4月に77歳で亡くなった兄の田村正和さんとの思い出を語った。
 きょうだいでの共演経験も多い田村だが、実は正和さんの代役を務めたことが一度ある。それは90年の年末に放送されたテレビドラマ「勝海舟」でのこと。「3、4時間ぐらいの時代劇ドラマで、正和兄貴が勝海舟の役をやってまして。僕も高廣兄貴も別の役で、応援みたいな感じで出てたんですよ」と説明する。しかし、撮影中盤で正和さんが病気で入院することになった。

 田村は「僕の撮影は終わってたんですけどね。スタッフと私が『これじゃ放送に間に合わないぞ』って言ってたら、監督とプロデューサーが私のところに来て、『前半と後半は正和さんが随分撮ってるから、真ん中の部分を亮さんにやってもらいたいんです』って」と説明。まさかの代役のオファーを受けたことを明かした。「僕はもらった役、結構気に入ってたんですけど、放送にいろいろ影響があるということで、『分かりました。一日二日、本を読むんで日にちをくださいって言って受けました」と回想。「普通あり得ないですよね。きょうだいだから世間も許してくれたのかもしれない」と振り返った。

 代役の撮影前、田村が兄のお見舞いに行くと、お礼を言われるのかと思いきや…。「病院に行って『オレがやることになったよ』って言ったら、『僕は時代劇っぽくやってないから。現代っぽくやってるから、オマエもそうやれよ』って。役作りを言ってくれました」と苦笑い。「『ありがとう』はなかったです。うちのきょうだい、そんなもんですよ」と懐かしそうに口にした。
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