安藤美姫 五輪と政治の事実知り葛藤も「それより自分の演技に感動の声がうれしかった」
2022年02月24日 14:37
芸能
安藤は06年トリノ大会、10年バンクーバー大会と2度の五輪に出場。18歳で出場したトリノの時には、五輪の組織について理解しないまま出場したことを明かし、「この(後の)4年間で、フィギュアスケートの中だけですけど、オリンピックに政治が絡んでいると理解した上で2回目は出ました」と打ち明けた。
事実を知って「いろいろ『そうなんだと。出る意味あるのかな?』と正直、思ったことはあります」と葛藤があったことを素直に告白。それでも、競技から得られる喜びが勝ったといい、「私はどちらかというと、そういうことより自分の演技ができたこと、自分の演技に感動してくださった方、演技を覚えてくれている人の声の方がやっぱりうれしかったので、メダルとかよりも得るものが大きかったなと思って、最終的には私は幸せな感じでオリンピックを終えられた」と明かした。
一方で、「引退した立場から言うと、見直すべき部分は本当にたくさんあるのかなと思っているので、IOCの方たちとか、国ごとにもっとコミュニケーション取るようにしたら平等になるように思う」とも提案した。今回の件については「ワリエワ選手に批判が行ったり、精神的に追い込まれる形になったのはすごく残念。コーチだったり周りの大人の対応だったり、組織のあり方というところは、ロシアだけでなく、どの国もアスリートのために見直してほしいなという気持ちはあります」と選手目線で提案した。
ギリギリまで踏み込んだ安藤の主張に、MCの坂上忍は「美姫ちゃん、言いたいことはもっと言いたいことはもっとあるんだけど、のみ込んだ上で詳細に答えてくれたと思う」と感謝。安藤は複雑な笑みを浮かべていた。