中林美恵子氏 プーチン大統領が恐れていることは「ロシアの中での民主主義の浸透…自身が危なくなる」

2022年02月27日 08:52

芸能

中林美恵子氏 プーチン大統領が恐れていることは「ロシアの中での民主主義の浸透…自身が危なくなる」
東京・六本木のテレビ朝日社屋 Photo By スポニチ
 早稲田大学教授(国際公共政策)で、元米国議会上院予算委員会補佐官の中林美恵子氏が27日、テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」(日曜前5・50)に出演。ロシアのウクライナへの侵攻についてコメントした。
 ロシア軍は26日、ウクライナ首都キエフ西側を封鎖しつつ、一部は首都中心部近くまで侵入。首都南側では空挺部隊の投入を図ったが、ウクライナ軍が抗戦を続けている。首都包囲と攻撃で圧力をかけ、北大西洋条約機構(NATO)加盟断念などの条件をのませて停戦を狙うロシアに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は独立を守ると表明。停戦交渉条件を巡りせめぎ合いが続いている。ロシアのプーチン大統領はゼレンスキー政権を退陣させ、親ロシア政権を樹立させたい考えとみられる。

 「戦闘を収めた後に、プーチン大統領はウクライナをどうしたいのかなってことですよね。政権を転覆させて自分の都合の良い政権にしてウクライナを支配したいのか。どういうことなんでしょう」と聞かれた中林氏は「そこがまさにプーチン大統領がなぜウクライナを侵略しようとしてるのかってところにつながってくるわけですよね。要するに彼の目的をいろいろ考えると、(プーチン大統領は)いろいろ理屈はいいますよ、だから本当にNATOが拡大していて大変だとかいうことも私たちも咀嚼(そしゃ)しますけれども、でも本心はそこではないのではないかと思うんです」とし、「つまり軍事的に自分たちが攻められるから、怖いからこういうことをしているのではなくて、民主主義が自分のロシアの国の国境まで迫ってきているということなんじゃないかと思うんです」と指摘。

 そして「民主主義は武器じゃありませんよね。もしロシアの中で浸透していくようなことでもあれば、プーチンさんが危なくなる。政治体制が侵食されるってことを非常に恐れているのではないかと。だから自分の周りの国は、どんどん今度はオセロゲームのように、ルカシェンコ大統領なんかは本当にロシアの傀儡(かいらい)のような行動をしますけれども、ベラルーシのようなああいう所をつくっていきたいと。そのことによってロシアの政治体制を、あるいは自分の政治生命を守っていくってことなのかなというふうにも思えます。怖いのは民主主義ではないでしょうか」と自身の見解を述べた。
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