「鎌倉殿の13人」“菅田義経”めぐる2人の女性 正室・里役に三浦透子、愛人・静御前役に石橋静河
2022年03月02日 04:00
芸能
里は、源頼朝(大泉洋)の命で義経に嫁ぎ、義経失脚後は逃避行に連れ添って悲劇的な最期を遂げる女性。同局関係者は「演技力もさることながら、三浦さんの唯一無二の透明感で、義経たちの悲劇を際立たせる狙いもある」と起用理由を明かした。
三浦は「大河ドラマ、三谷作品、2つの初めてを一気に味わえたのはぜいたくだった」と出演に感謝。本格的な時代劇も初挑戦となり「最初はやっていいこと、やってはいけないことを考えるのに必死でしたが、徐々に制約を楽しむ感覚というか、それがあるが故に生まれる感情もあると発見できました」と成長の糧につなげた様子だ。
歌舞を披露する白拍子として都随一といわれ、義経の寵愛(ちょうあい)を受けた静御前は、女優の石橋静河(しずか、27)が演じる。“しずか”つながりの好縁をつかみ、今回が初めての大河。父の石橋凌(65)は1988年の「武田信玄」、母の原田美枝子(63)も91年「太平記」など過去多くの作品に出演。一家で“大河俳優”となった。
頼朝の前で義経を慕う歌を歌いながら舞を披露し、激怒させた逸話が広く知られている。石橋自身も4歳からクラシックバレエを習い、留学を経てコンテンポラリーダンサーとして活躍していたことから、作中での舞にも注目が集まる。
出演にあたり「1000年近く前に同じ名前の女性が懸命に生きていたのだと思うと、彼女の内面の美しさをしっかり表現したい」と気合十分。三浦が演じる正室・里との“女の争い”も見どころの一つ。「女同士の戦いが強烈かつコミカルに描かれていて、カットがかかると2人でつい笑ってしまうような、そんな明るい時間でした」と撮影現場での雰囲気を明かした。