ウクライナ出身の政治学者グレンコ氏 ロシアは「せめて武装解除まで追い込むという狙いなので」
2022年03月02日 12:05
芸能
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MCの谷原章介が停戦協議について「例えば部分的な主権の放棄と言いますか、クリミア半島、ドネツク、ルガンスク州、そこらへんというのはあり得るんですかねえ」と聞くと、アンドリー氏は「例えばクリミアについては言わないで、ドネツク東部2州について認めないけど事実上なにもしない、代わりにロシアが一番に狙っている非軍事化は認めない。あとは例えばNATO加盟については10年先にするとか、そういった妥協点ならちょっと苦しいけど、あり得るはあり得るんだけれども、これでもロシアはたぶん今の時点で拒否すると思う」と自身の見解を述べた。
そして、「(ロシアは)たぶんNATOは延期じゃなくて完全にやめなさいと言い、武装解除を求めると思います。つまりロシアはウクライナの自国を防衛する手段が残るような停戦は認めないと思います。なぜなら今回、全面侵攻があったわけですから、もし仮にここでNATOには入りません、だけれども武装解除というところでいったん妥協しようとなった時に、その平和の時間になった瞬間、ウクライナは大幅な軍事増強を始めます」と指摘し、「そうなった時にロシアにとって最終的にウクライナを支配したいわけですから、もし今、この侵攻した後の状態で1度休戦になってしまうと、ウクライナが間違いなく西欧からの支援は今までと全然規模の違うものになるので大幅に強くなる。そうするとロシアから見ると、例えば2年先、5年先にウクライナを支配にいく時に、さらに多くの抵抗があって、さらに支配が難しくなる。だからロシアの狙いとしては今回は屈服させる、せめて武装解除まで追い込むという狙いなので、今週とかは簡単に合意にはたどりつかないと思います」と自身の見方を話した。