三浦瑠麗氏「プーチンは判断ミスをたくさん犯している」 侵攻計画「秘匿」が招いた失敗を指摘
2022年03月08日 09:35
芸能
解説した筑波大の中村逸郎教授は「警戒心の現れ。フランスのマクロン大統領と会った時は6メートルだった。それが8メートル。周りのことを信じられなくなってきている。極端かもしれないが、外国首脳の方がまだ安全だと思っているのかもしれない」とした。
こうした一枚岩ではないロシアの動きについて三浦氏は「プーチンは判断ミスをたくさん犯している。ほとんどの問題は大規模侵攻計画、東部に限らずキエフまで含めた計画を多くの人に知らせず、ごく少数にしか知らせなかったために有益な助言を得ていないのが問題。これだけ大規模を作戦するなら、軍事面、金融制裁の影響、経済、エネルギーあらゆること関して準備ができるように、リスク計算できるようにするはず。経済制裁を軽くみくびっていたと思われるのは、プーチンも万能じゃないので、そういう秘匿しようということがこれだけの距離感や失敗につながっている。私は、プーチンの人格面の問題は一番中心的問題ではないと思う。むしろ孤立することによって判断をこれからも誤る可能性が怖い」と指摘。
さらにロシア国内の反戦機運やプーチンへの離反については「ロシアはロシアで排除されていくことでナショナリズムが盛り上がってくる可能性も否定できない。どんなにプーチンに遠ざけられてもロシア高官たちは、ロシアという帝国的な存在を捨ててまで、国力を弱めるようなことをしてまでプーチンを暗殺したりするのはちょっと考えにくい。ナチスドイツでヒトラー暗殺が軍の中で計画されたが、あれは首都までもが崩壊するような総動員戦争。ロシアにとってのウクライナ侵攻は確実に国力を痛めつけているけれども、首都モスクワが崩壊するような戦争ではないというところも注意が必要ですね」と述べた。