2男5女のBMX一家長男・小澤楓 パリ五輪目指す14歳、試金石となる全国大会で大技に挑む
2022年03月12日 10:00
芸能
4度目となる自宅出産を終え、2男5女となった小澤一家。その長男で中学2年生の楓はBMXでワールドクラスの実力者であり、兄妹にとっては頼れるお兄ちゃんだ。練習が休みの日には、出産を終えたばかりの母に変わって、妹を連れて買い物へ行くなど家族を支えている。
2年前に小学6年生で出場したW杯でジュニア世界一に輝いた楓。あれから2年、14歳にして高難度の大技を次々と習得するなど着実に進化を遂げている。その活躍に、地元の岐阜県本巣市では後援会も発足した。楓は「世界大会に行って、そこから五輪で優勝したい」と、現在パリ五輪の代表候補として強化育成選手に選ばれている。
2年後に迫るパリ五輪の試金石となる全国大会に出場する楓は、優勝を見据えて過去最高難度の大技習得を目指した。大会まで2週間と迫り、楓が向かったのは自宅から30分の場所に完成した新たな練習場。地元で林業を営む父が200万円以上をかけて仲間と作り上げた。そこで取り組んでいたのは「360クワッドバースピン」。自転車と体を横に1回転させながら、ハンドルバーを4回まわす大技だ。
昨年9月の全日本選手権でこの大技に挑戦したものの、ハンドルバーを4回まわしきれず転倒。「スピードがなくて、滞空時間が無かった」と失敗を振り返る楓。14歳で成功すれば、世界トップクラスの仲間入りを果たす。だが、練習で何度挑戦しても成功できない。その原因はオスグッド・シュラッター病。その影響で両膝を痛めて思うような演技ができず「京都(の大会)まで持たなかったらヤバい」と焦った。
また焦りの原因はライバルの存在もあった。同じ中学2年生の寺林昌輝。昨年5月の大会では10点差をつけて圧勝も、全日本選手権では5点差まで迫られた。「勝ちたいが強い」と、王者として負けられない楓。果たして大技を決めて優勝をつかみ取れるのか。結果はいかに。