SAM TRF結成秘話 小室哲哉氏に見せたダンサーのプライド「僕らがメインだったらやります」

2022年03月18日 12:40

芸能

SAM TRF結成秘話 小室哲哉氏に見せたダンサーのプライド「僕らがメインだったらやります」
TRFのSAM Photo By スポニチ
 TRFのSAM(60)が、17日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演し、グループ結成秘話を明かした。
 深夜のダンスコンテスト番組に審査員などでレギュラー出演していたSAMに、声を掛けたのがプロデューサーの小室哲哉氏だったという。「小室さんがその番組を見てて、一緒にやらないかと言われたんです」と振り返った。

 そのころのSAMは、ダンスにストイックになるあまり、強いプライドを持つようになっていたという。「当時、歌手のバックじゃ絶対に踊らないみたいなポリシーを持ってたんですよ。俺たちはダンサーでプロになるから、歌手のバックダンサーにはならない、みたいな」。ところが、プロジェクトの話が進んでいくうちに、グループは思いもよらなかった構成に。「小室さんと話した時も、『僕らがメインだったらやります』と話が進んでいったら、ボーカルがいて、DJがいて…となっていて」と明かした。

 メンバー構成から、「バックダンサーかよって」と失望もあったというが、「でも小室さんの発想もおもしろいし、乗っかってみようと入ったんですけど」と加入することになったという。

 ボーカルにダンサー、DJという、今までのバンドやグループになかった構成で93年にTRFはCDデビューした。SAMは「ダンサーがレギュラーでチームにいるとか、DJがいるとかなかったので、世の中も僕らも小室さんもこの先、それがどうなっていくか分からなかったんですよね」と、不安なままの船出だったことを打ち明けた。しかし、「EZ DO DANCE」「survival dAnce」「BOY MEETS GIRL」など、数々の大ヒットに恵まれ、時代の寵児になった。

 ところが、SAMの気持ちは複雑だったという。「僕ら的にはCDが売れても、レコ大を取っても、全然うれしくなかった。自分たちのダンスが評価されてないから」。さらに、「どうせ俺たちはバックダンサーとして見られてるんだなという感覚があって、曲がヒットしても、オリコン1位取ったといっても、『小室さんおめでとうございます』みたいな感覚だったんですよね」と、ダンサーとしてのプライドをのぞかせていた。
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