【鎌倉殿の13人 主な退場者】因果応報の伊東祐親ら一挙4人 義時猛反発も…陰謀渦巻くダーク大河本格化
2022年03月20日 20:45
芸能
<※以下、ネタバレ有>
ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。
第11話は「許されざる嘘」。源頼朝(大泉洋)の新たな御所が鎌倉に完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、北条義時(小栗)も慌ただしい日々を送っていた。しかし、りく(宮沢りえ)は頼朝の舅である夫・時政(坂東彌十郎)の処遇の低さに不満が募る。一方、都においては平清盛(松平)が敵対勢力の掃討に乗り出し、その苛烈さに人々が恐れおののく。そんな中、平家討伐を焦る源義経(菅田将暉)は集った兄たちの前で…という展開。
病床の清盛は死に際、息子の平宗盛(小泉孝太郎)に「頼朝を殺せ。わしの墓前に、あやつの首を供えるのだ」と呪詛。
合流が遅れたため功を焦った義円は義経に唆(そそのか)され、源行家(杉本哲太)に従って平家討伐へ。しかし「墨俣川(すのまたがわ)の戦い」(1181年、治承5年)に大敗し、討ち死にした。
1181年(治承5年)冬、北条政子(小池栄子)が2度目の懐妊。阿野全成(新納慎也)によると、親が徳を積めば望みの男児が生まれるとあり、伊東祐親(浅野和之)&祐清(竹財輝之助)父子の恩赦が決まったものの、一転、全成は「生まれてくるお子のためには、まず千鶴丸様(頼朝と八重の子)が成仏しなければなりません。その功徳によって、再び男として生を受けるのです。お命を奪ったのは、伊東祐親殿と聞いております。伊東殿が生きておられる限り、千鶴丸様の成仏は難しいかと」と進言。頼朝の命令の下、祐親に仕える下人・善児(梶原善)が祐親&祐清父子に手をかけた。
義時にとって、祐親は祖父。頼朝の家臣となった梶原景時(中村獅童)は「ご子息とともにご自害された」と説明。「おかしい!」と憤る義時は「鎌倉殿がお命じになられたのではないのですか」と頼朝を追及した。
頼朝「伊東祐親は意地を通したのだ。あっぱれなことよ」
義時「一度、口にされたことは必ず守られる。恐ろしいお方です」
頼朝「口が過ぎるぞ、小四郎」
義時「人を許す心が、徳となるのではないのですか。それゆえ、望みのお子を授かるのでは!」
頼朝「生まれてみれば、分かることだ」
義時「爺様はもう、帰ってはきません!」
鬼の形相となって猛抗議したが、千鶴丸暗殺を善児に命じたのは祐親。因果応報となった。
【鎌倉殿の13人 主な“退場者”】番組公式サイトの「登場人物」欄にあるキャラクターのうち、劇中、その最期が言及された人物。カッコ内は手にかけた人物、討った人物(※印は推定、遠因)。
<第1話>千鶴丸(善児)
<第3話>源頼政(自害:宇治の平等院)、以仁王(落命:奈良へ逃げる途中)
<第5話>堤信遠(北条宗時)、山木兼隆(※北条宗時)、工藤茂光(善児)、北条宗時(善児)
<第7話>長狭常伴(※三浦義村)
<第9話>江間次郎(善児)
<第10話>大庭景親(上総広常)、佐竹義政(上総広常)
<第11話>平清盛(病死※後白河法皇&文覚の呪い)、義円(平盛綱※源義経の教唆)、伊東祐親(善児)、伊東祐清(善児)