柳沢秀夫氏 ウクライナ大統領演説で原爆触れなかった理由推測「配慮した演説だったなという感じ」

2022年03月24日 19:00

芸能

 元NHK解説委員でジャーナリストの柳沢秀夫氏が24日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にリモートで生出演し、ウクライナのゼレンスキー大統領が23日に国会でリモートで行った演説について私見を語った。
 世界各国でリモート演説し、支援を訴えている同大統領は、日本に対してロシアへ経済制裁を継続するよう訴えた。演説の中では「津波」「原発」「復興」「サリン」など、日本の歴史とは切っても切り離せない言葉を盛り込んだ。

 柳沢氏は「確かに日本のことを演説の随所に入れた演説だったと思います」としつつも、「中身の部分というと、経済制裁ロシアへの制裁を続けて下さいという単刀直入、実務的なメッセージが込められていた演説かなと思います」と分析した。

 フランスでの演説では、自動車大手ルノーを名指しで、ロシアからの撤退を呼びかけるなどしたが、日本での演説では企業への特別な要求はなかった。柳沢氏は「各国でロシアと商売しているところでは、会社を名指しして手を切りなさいと言ったり、飛行禁止区域を設定してほしいとか、かなりストレートにやってほしいことを思う存分、言ったという感じなんですけど、それと比べると昨日の演説は非常に穏やかで、日本への配慮があったような気がする」と話した。
 
 配慮を感じた理由について、柳沢氏は同大統領が米国での演説で真珠湾攻撃について触れたこと挙げ、「日本国内に微妙な空気が流れたのが、(情報として)入っていたのかな」と推測。演説に広島、長崎の原爆に関する文言を入れなかったことも含め、「(原爆に)触れると、逆にアメリカがどういうふうにものを言うかということも考えなければいけない。日本にやってほしいことを言うと、逆にその日本人の感情を逆なでしかねない部分があるとすれば、そこに配慮した演説だったなという感じがしました」と語った。
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