野々村友紀子氏 ツイッター「いいね」訴訟判決に「いろんな人が“いいね”を押せなく…ちょっとは納得」

2022年03月28日 13:43

芸能

野々村友紀子氏 ツイッター「いいね」訴訟判決に「いろんな人が“いいね”を押せなく…ちょっとは納得」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 放送作家の野々村友紀子氏(47)が28日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に出演。自らを中傷する複数のツイッター投稿に「いいね」を押され、名誉を傷つけられたとして、ジャーナリスト伊藤詩織さん(32)が自民党の杉田水脈衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が25日に請求を棄却したことについて言及した。
 判決によると、杉田議員は2018年6~7月、「枕営業の失敗」「ハニートラップ」などと伊藤さんを中傷する複数のツイートに「いいね」を押した。武藤貴明裁判長は、「いいね」には幅広い感情が含まれ、ブックマークや備忘目的でも用いられると指摘。「非常に抽象的な表現行為で、押すこと自体を違法行為と評価することはできない」との考えを示した。その上で、特定の人に対して意図的かつ執拗に「いいね」を繰り返すなど、特段の事情がある場合には、例外的に違法性が認められるとした。伊藤さん側は、杉田議員が「いいね」を押すことで中傷をあおったなどと主張したが、判決は杉田議員による「いいね」は計25件で「執拗に繰り返されたとは言えず、加害の意図があったとも認められない」と退けた。

 野々村氏は、杉田議員の現在は削除されているツイートに触れた上で、「もし私がこういうふうなことをされたら、むちゃくちゃ腹立ちますし、すごく嫌な気持ちになるし、世間の人もそうだと思います」とし、「議員の方がそういうことをするっていうことで“いいね”とリツイートの違いも今ちょっと曖昧(あいまい)になっているというか、昔はタイムラインに流れてこなかったので、そういう覚えのために押したりとかっていうのはあるかも知れないですけど、明らかにこれの場合は、見て下さい、こういう意見、私も思ってますよっていう同意の印のような気がしますから、そういうふうに見られている方も“あっそうなんだ”と思う方が多くなると思うんですね」と話した。そして「だから、そこの違いは曖昧やと思うんですけど、ただこの“いいね”を裁判で罪だとしてしまうと、いろんな人が“いいね”を押せなくなったりということにつながるっていうのも、ちょっとは納得するなっていう、ちょっと曖昧なことだなと思います」と自身の思いを話した。

 伊藤さんは東京都内で記者会見し「裁判所がセカンドレイプを許しているような気持ちになった」と語った。杉田議員は「妥当な判決だと受け止めている」とのコメントを出した。伊藤さん側は控訴する方針。
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