ロシア政治専門家　露とウクライナの停戦交渉「最悪のシナリオ」とは　「私たちは知っておくべきだと思う」

　ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎教授が28日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ～GOGO！Smile！～」（月～金曜後1・55）に出演。ロシアとウクライナの停戦交渉について言及した。 　中村氏は「この停戦交渉っていうのは非常に難しい」とコメント。両国とも「自分たちに有利な立場から交渉に臨みたい」と思っているといい、「ロシアとしては停戦交渉を始めるにあたって、ウクライナだけではなくて、アメリカに対して非常に強い立場から交渉に臨みたいということで、今ウクライナの西部にミサイル攻撃を仕掛けてきている。これは単に攻撃しているのではなくて、停戦交渉を前にして高い立場から交渉に臨みたいというのがある」と指摘した。

　「だから停戦交渉が始まる前っていうのは、戦闘が激しくなるところが非常に大きな問題点。ひょっとしたら停戦に向けての攻撃が失敗して本格的な戦争、この場合ですと、ポーランドにまでミサイルが届いてしまう、それに対してNATOが反撃するという最悪のシナリオも考えなくてはいけない。停戦交渉が始まる前に戦闘が激化するという危険性も私たちは知っておくべきだと思う」と述べた。