大石七段 王将4期の久保九段に王将戦一次予選で勝利 5局目で初勝利の久保とは「マラソン研」の間柄
2022年04月01日 19:13
芸能
将棋は久保が四間飛車を選択し、両者穴熊に囲い合った。久保が突き越した9筋を逆用するように39手目▲9六歩と反撃し、銀香交換の駒損ながら2枚香で久保王への圧力を加えた。さらに63手目▲5五歩△同歩▲3五歩と積極的に戦線拡大。「自分らしく指したかった」。▲5五歩の局面では4六歩を守るため▲5七金や▲4八飛もあったが、手応えを感じていたという。
4月に番勝負が始まるタイトル戦は、名人戦が渡辺明名人(37)=棋王との2冠=に斎藤慎太郎八段(28)が挑む。叡王戦は藤井聡太叡王(19)=王将、竜王、王位、棋聖含む5冠=への挑戦権を出口若武五段(26)と服部慎一郎四段(22で2日に争う。
斎藤、出口、服部はいずれも関西所属で大石の競争相手。「本戦から遠ざかっているので今期はそういう戦いをしていきたい」。大石も、藤井だけでなく、勢いのある関西若手勢の波に乗り遅れるわけにはいかない。