桝太一氏 研究者目線で気象庁取材「今の科学にできる最大限をどう生かしていくか」

2022年04月03日 19:20

芸能

桝太一氏 研究者目線で気象庁取材「今の科学にできる最大限をどう生かしていくか」
桝太一氏 Photo By スポニチ
 3月いっぱいで日本テレビを退社した桝太一氏(40)が3日、キャスターを務める同局系「真相報道バンキシャ!」(日曜後6・00)に、退社後、初の生出演をした。
 新年度からは同志社大ハリス理化学研究所の専任研究所員(助教)として、キャスターと二足のわらじで活動している。この日は、桝氏が東京・虎ノ門の気象庁本庁へ取材に訪れた時の模様を放送。関係者以外の立ち入りが禁止されている、緊急地震速報を発出するオペレーションルームでは、多くのモニターに囲まれた一室で、揺れを知らせる警報に職員たちが迅速に対応する様子などを目の当たりにした。

 気象庁が現在、最も警戒している地震の一つが、南海トラフ。関東から近畿、四国、九州までが震源域と想定され、最悪の場合32万人もの死者が出るとも言われる大地震についても取材した。この10年で、設備の進歩などによって地震、津波速報を早く出せるようになったという。桝氏は「わずかな時間かもしれませんが、10年前はなかったはずの時間でもあります。その時間で何ができるか。命を救うために、今の科学にできる最大限のことを、私たちがどう生かしていくか。それも大事だなと感じた取材でした」と振り返っていた。

 桝氏は新天地で、科学を世の中に分かりやすく伝える「サイエンス・コミュニケーション」という分野に取り組む。この日は冒頭で「サイエンスの視点は今まで以上に大事にしていきますが、まずは安心して見ていただくことを第一にお送りしていきます」と意気込みを語っていた。研究者としての視点を大事に取材した桝氏は、「防災というものは、気象庁が背負い込むものではなく、みんなで手を合わせてやっていくものですよね」と、コーナーを結んでいた。
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