生稲晃子 今夏参院選に自民から出馬表明「おニャン子の名を汚さないように」
2022年04月07日 05:30
芸能
16年に初会合を開いた政府の「働き方改革実現会議」の民間メンバーに起用され、自身の考えをしっかりと話す姿が自民党内で高評価だった。当時の経済産業相だった世耕弘成参院幹事長から3月上旬に打診され、国政挑戦を決めた。
3月末に出馬の動きが報じられて以降、おニャン子時代の仲間からは激励メールが届いている。親交の深い立見里歌(56)からは「自信を持って。大丈夫だよ」とのメッセージをもらい「うれしくて涙が出た」と感謝。タレント候補として有権者から厳しい視線を浴びる可能性もあるが「おニャン子の名を汚さないように頑張って当選したい」と意気込んだ。
東京選挙区は女性候補の激戦が予想され「オンナの夏の陣」と呼ぶ永田町関係者もいる。16年の選挙は立憲民主党の蓮舫氏(54)が約112万票でトップ、公明党の竹谷とし子氏(52)は3位でそれぞれ当選。両氏ともに今夏の出馬を予定している。さらに小池百合子都知事(69)が後ろ盾となっている地域政党「都民ファーストの会」代表の荒木千陽都議(40)も立候補を表明した。自民党は現職の朝日健太郎元国土交通政務官(46)の公認を既に決定。前回2位の得票で当選した中川雅治元環境相(75)が引退の意向を示していたため、党内では「あと1候補」を模索していた。小池知事が荒木氏の応援に入ることも想定し、知名度の高い女性候補が求められていた。
蓮舫氏はこの日午前、国会内で記者に生稲出馬の受け止めを聞かれ「知らないです」と多くを語らなかった。東京の夏はさらに熱くなりそうだ。
▽2016年の参院選東京選挙区 定数が変更され1増の「改選数6」に対し、31人が立候補する大激戦区に。直前には政治資金の支出問題から舛添要一都知事が責任を取り辞任するなど、都政の混乱が尾を引いた。結果は主要政党が議席を独占。作家の田中康夫元長野県知事、弁護士の横粂勝仁元衆院議員らが知名度と経験をアピールしたが落選。医療用大麻解禁を訴え新党改革から出馬した女優の高樹沙耶も及ばなかった。投票率は57.5%。