久住英二院長 コロナ分類引き下げ議論 翻ろうされる現場「ちぐはぐ。もうどっちでもない」

2022年04月10日 12:10

芸能

久住英二院長 コロナ分類引き下げ議論 翻ろうされる現場「ちぐはぐ。もうどっちでもない」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 「ナビタスクリニック」(新宿・立川・川崎)の久住英二院長が10日放送のフジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。新型コロナウイルス感染症の分類を「2類」から「5類」に引き下げる議論について意見を述べた。
 引き下げ議論をめぐっては、医療や行政機関の負担減というメリットがある一方で、医療費の一部自己負担や自粛要請が制度上できず感染拡大の恐れが出るというデメリットが指摘されている。岸田首相は議論継続を明かしたが、現時点での引き下げは現実的ではないとしている。

 久住院長は「今は公費で医療が受けられるという2類のまま。全員診断して報告しなければいけないっていうのはやってるんだけども、実際はもうオミクロンは非常に軽いので、今、中国の上海で流行ってますけど、PCR片っ端からやってると95%が無症状感染なんですよ」と指摘。

 「ということは、日本で新規感染者が東京都がちょっと増えたとか言ってますけど、実はその20倍ぐらいいるんじゃないのって話になってくる。そうなると、もう感染者数全員全く捕捉できてないじゃんって話になってくる。2類で全数把握とか全数報告って何?って話になるわけで。結局、これ実は以前の国会で感染症法の抜本的に変えなきゃいけなかったんですよ。そこを全然変えなかったので、これは政府の責任なんですけども」とした上で、「2類か5類か、現場からすればどっちでもいいです。もうどっちでもないんだし」と現場の声を代弁した。

 「今、例えばPCRの検査をすると医学的にそれが必要であったと診療報酬の請求書に書かないといけないんですよ。要するに4月になってから例えば東京都は、みなし要請はもう東京都は採用しないって言い出した。つまり、どんどん支払基金いわゆる医療費を請求する大元のお財布のところは、もうコロナの検査に金払いたくないって言ってるし、一方で東京都見直し要請を認めないからそれっぽい人は全員検査しろって言い出して、ちぐはぐなんですよ」と憤った。

 「もう何すればいいんだろうっていう、朝令暮改じゃなくてね、朝令暮改もあるんですけど、ここが言ってることと、ここが言ってることが全然違うみたいな状態になってきている」と困惑する現場のリアルを語った。また「具体的に何をどうしてくださいということを言うべきであって、気を引き締めてとか気が緩むとか精神論みたいな話で政治家は語るべきではない」と述べた。
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