高橋一生 リアルを追求する役作りのこだわり 行動を変えることで役が「日常的に侵食してきちゃう」
2022年04月16日 11:57
芸能
役作りについて聞かれた高橋は「肉体に依存しているところってすごくあって。動き1つ、普段やっていることを変えたりすると、何かが変わっていってしまう。普段、咄嗟(とっさ)に出る手が右手だったら、左からに変えるだけでも何か変わっていくんですよ。普段、“俺”って言わないんですけど、ドラマで“俺”って言うので、普段俺にすると、なぜか“俺”の中のイメージってちょっと雑なですね。“俺”っぽくなっていっちゃうんですよ、歩き方から何から」とじみじみ。「そうすると、キャラクターが日常的に侵食してきちゃうんですよ。その感覚が俳優やっていて面白いなって思いますね」とした。
番組MCの「Kis-My-Ft2」の藤ケ谷太輔が取材したプロデュサーの千葉行利氏は医師役を演じたフジテレビ「Woman」(2013年)の演技を絶賛していたといい、高橋は「田中裕子さんにいろいろ診察をするシーンをやっていたら、『本当にお医者さんの資格はお持ちなの?』って言われて。『ないです』って言って」と苦笑。「今まで培ったり、お医者さんの知り合いとかもいたので、手術の道具だとか、内科医でも診る道具だったりを貸してもらって、全部手になじませていたりしたんですけど、やっぱり動きが変わるので、付け焼き刃よりも絶対にそういう動きの方が面白い。自分もだませるかなって」とこだわりを明かした。
視聴率よりも「分かってくれる人が分かってくれるっていうのが僕が一番、気持ちいいかなと思う。僕はやっていてよかったと思える部分なのかもしれないですね」とも語った。