ダチョウ倶楽部 「聞いてないよォ」誕生にあの芸人の一言「嫌だと思ったころに世間は食いつく」

2022年04月23日 15:44

芸能

ダチョウ倶楽部 「聞いてないよォ」誕生にあの芸人の一言「嫌だと思ったころに世間は食いつく」
お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の(左から)寺門ジモン、肥後克広、上島竜兵 Photo By スポニチ
 お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の肥後克広(59)上島竜兵(61)が23日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)にゲスト出演し、看板ギャグの誕生秘話について明かした。
 あつあつおでん芸やキス芸、さらに「どうぞどうぞ」のギャグが定番だが、中でも3人を有名にしたのが、93年に流行語大賞の大衆語部門で銀賞を受賞した「聞いてないよォ」。当時出演していた「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」での一言から誕生したという。

 一歩間違えば大ケガの危険もある罰ゲームに、3人やたけし軍団を含めた芸人たちが体当たりで挑む、お笑い番組。ビートたけしを待たせたまま30分、時には1時間も入念に、危険がないようシミュレーションすることもあったという。

 爆薬を使ったある日の収録で、たけしを待たせてシミュレーションをした後、本番に臨んだ。カメラが回り、3人が挑戦することが発表されると、3人は「聞いてないよォ~」と、すっとぼけたリアクション。するとたけしから「お前、シミュレーション長いよ、バカ野郎、お前!ずっと待ってたんだぞ、ロケバスの中で」と、内幕をバラしながらツッコミを受けたという。

 その様子を見ていたのが、片岡鶴太郎だった。肥後は「それを片岡鶴太郎さんが見てて、『おもしれえな、あの聞いてないよ』って。『押したら、あれ絶対、流行するよ』って」と明かした。身内のスタッフだけにウケるようなやりとりと思っていた3人だったが、鶴太郎は「いや、絶対いける。押せ、押せ」と譲らなかったという。

 鶴太郎の命を受け、3人は「笑っていいとも!」の生放送で「聞いてないよォ~」と繰り出したが、結果はだだスベリ。それでも、鶴太郎の確信は変わらなかったという。肥後は「『今はスベってる。でも大丈夫。お前らがもう嫌だと思ったころに世間は食いつくから。それまで押せ』と(言われた)。『聞いてないよォ』『シーン』『聞いてないよォ』『シーン』を何十回と繰り返していくうちに、ちょこ、ちょこっと笑いになっていった」と、定着のいきさつを明かした。

 上島は「で、ダーっとウケたりして。で、今は…またシーンとしてるよね」と、自虐的なオチを付けて笑わせていた。
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