立岩陽一郎氏 「真っ先に何があったって海上保安本部に連絡するのに…」知床遊覧船・桂田社長の会見に

2022年04月28日 09:25

芸能

立岩陽一郎氏 「真っ先に何があったって海上保安本部に連絡するのに…」知床遊覧船・桂田社長の会見に
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏が28日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。北海道・知床半島沖で子供2人を含む乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」=19トン=が遭難し、11人が死亡し15人が行方不明になっている事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長(58)が27日午後に同町で記者会見したことに言及した。
 事故発生5日目にしてようやく設けられた公の場で、桂田社長は土下座を3回した一方、波浪注意報が出るなど荒天必至の状況下で出航した判断を巡り「船長の判断」と繰り返した。

 立岩氏は「私、取材記者を30年前に始めた最初は沖縄なんですよ。当然、水難、海難事故は多いんですよ。こういう会見をずっと見てきたし、海上保安本部もずっと取材してきたんですが、違和感があるのは、まず利用客の責任のようなことを言う会見ってあまり聞いたことがないというのが一つ」と言い、「もう一つは会見の中でも言っているんだけれど、例えば、救助しなければいけない状況を知った際、漁業関係者や同業他社に連絡を取ったっていうんですよ。これ考えてほしいんですけど、普通、自分の子供が行方不明になったら、連絡するのは警察ですよね。海で言えば海上保安本部なんですよ。普通そうでしょ」と指摘。そして「まず真っ先に何があったって海上保安本部に連絡するのに、なんでそうではなかったのかというところが会見の中で違和感、ひょっとしたらそんなに海のことに詳しくない、あるいはこういう業界をやっていると普通、必然的に海上保安本部と連絡を取り合うはずなんだけれど、ひょっとしたらそういうことをしていない社長だったのかなという気がしました」と自身の印象を話した。
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