辛坊治郎氏 海の特性考慮した法整備を訴え「日本の法律って沖縄でも北海道でも変わらない」
2022年04月28日 17:25
芸能
![辛坊治郎氏 海の特性考慮した法整備を訴え「日本の法律って沖縄でも北海道でも変わらない」](/entertainment/news/2022/04/28/jpeg/20220428s00041000441000p_view.webp)
自身も海難事故を経験している辛坊氏は、「今回の一連の事故後の報道と関係者の発表を見ていると、制度的なものも含め、たとえば海上保安庁とか、運航会社以外に非難とか責任の目がいくのを極力、阻害しているような方向性の報道が続いている」と私見を語った。その上で「それだと、次の事故で同じことが起きるよ。何とかしないと」と問題視した。
辛坊氏が声高に指摘するのは、法整備。今回の事故で、当時の水温は2~4度程度だったと推定される。「沖縄で航行していたら、この船で26人は全員、助かっていたと思うんだよね。沖縄の水温だと25度を超えますから。25度を超えていると何時間でも、まあ大丈夫です。北海道の海でそれは無理だから」と例を挙げて説明。一方で、「日本の法律って、沖縄でも北海道でも変わらないんですよ」と、海の特性に合致していない現行法を問題視した。
また、船に装備が義務づけられている救命具にも疑問を唱えた。「ものすごく語弊がある言い方なんだけど」と前置きしつつ、「船って沈むということを前提に対策をしなくてはいけない」と指摘。「観光船とか旅客船に乗る人たちに、自己責任を強いる方向性は絶対、間違いなので。安全にということになると、今回、救命胴衣と浮器だけじゃ絶対に無理!何で救命いかだを乗せてなかったの?という話だけど、法律上必要ないことになっている。本来はここに論点がいかないと、次に同じことが必ず起きる」と警鐘を鳴らした。