知床観光船事故 船が1キロ沖海底で発見の理由を専門家推察「船の安定保つための努力か」
2022年05月01日 18:58
芸能
しかし、引き上げ作業には困難が伴うという。安倍氏は「フラットだからといって容易にできるというわけではなく、流れの早いところに沈んでいるということと、少し勾配があるということで、船のコンディションが今後、潮の流れとともにどんどん変化する可能性もあります」と指摘。「なるべく早く、事前に詳細な調査を行って、早期に救助にかかれればいいなと思います」と語った。
船は事故が発生したとみられるカシュニの滝から、西に約1キロの海底から発見された。事故当時、北西の風があったことから、安倍氏は「船長は船にとってうねりと風に強い、船首方向を沖に立てて、激しい(波高)3メートルのピッチング(上下動)を繰り返しながら、横方向のローリングの動きを加えながら、船の安定を保つために沖方向に少し移動して行ったのではないかと想像しています」と分析。「船の安定を保つために懸命の努力がされていたのではないかなと思います」と、船長の判断と行動を推測していた。