逆輸入俳優 木幡竜 元プロボクサー命懸けアクションで映画初主演「タイトル通り、生きててよかった」
2022年05月02日 05:10
芸能
![逆輸入俳優 木幡竜 元プロボクサー命懸けアクションで映画初主演「タイトル通り、生きててよかった」](/entertainment/news/2022/05/02/jpeg/20220502s00041000095000p_view.webp)
剣術や中国武術などを会得し、中国人役で時代劇に登場するなど活躍の幅を広げると、14年公開の「半島行動」で初主演。これまでの出演映画は40本以上に及び、興行収入の合計は15・91億元(日本円で315億)。中国でトップスターへの道を突き進んでいる。
「中国語を覚えるのは大変でした」と苦笑いだが「アクションは若い子より覚えがいい。おっさんにしては関節も柔らかいし、運動神経が良いのかな」と自身の肉体への自信をのぞかせた。
今作の撮影ではハイキックやチョークスリーパーで2度失神。冒頭のノックアウトシーンでは、元東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオンの松本亮(28)から、本気の顎フック2発をくらった。
「飛んだ目の演技をするために、僕の提案で殴ってもらった。元ボクサーだからこそのお願いでしたが、脳はしっかり揺れましたね。1発で決めて欲しかったけど“もう1回”ということで2発。いい画(え)が撮れるなら、と喜んでやりました」
貪欲に演技を追求する考えは、中国で学んだものだ。「ダメな時は“テイク”なんて短い単位ではなく、良いものが撮れるまで何日単位でやってきました。この映画は中国で生きてきた全部が詰まっています」と語る。撮影のために10キロ減量し、体脂肪率3%まで絞った肉体美も、その証だ。
中国では経験したことがないという過激なベットシーンにも挑戦した。「ふんどし付けてお尻を出したことはあるけど、何も付けないのは初めて」というが「中国だと規制があるので、もし公開されるならどうなるのかな」と不安げだ。
リング上でしか生きられない男を通じ、幸せの形を問いかける作品。木幡は「“あいつ終わった”とか他人に言われる生き方でも、本人の捉え方は違ったりする。そんなモヤモヤを抱えたおっさんたちに、笑いながら見てもらいたい」と力を込めた。
◇木幡 竜(こはた・りゅう)1976年(昭51)9月12日生まれ、神奈川県出身の45歳。中2からボクシングを始め、横浜高3年時にインターハイ、国体で3位。23歳で大橋ジム所属のプロボクサーになり、25歳で俳優に。中国に渡る前は竹野内豊主演のTBS「真夏のメリークリスマス」でスタンドインとして出演するなどしていた。昨年は綾野剛主演のフジテレビ「アバランチ」で“最狂の敵”役で注目を集めた。1メートル75、血液型AB。