「シン・ウルトラマン」待ちに待った4年越し公開 斎藤工「今、公開されるべき作品」

2022年05月03日 05:00

芸能

「シン・ウルトラマン」待ちに待った4年越し公開 斎藤工「今、公開されるべき作品」
映画「シン・ウルトラマン」の完成報告を行った(左から)樋口真嗣監督、長澤まさみ、斎藤工、西島秀俊 Photo By スポニチ
 俳優の斎藤工(40)が2日、都内で主演映画「シン・ウルトラマン」(監督樋口真嗣、13日公開)の完成報告会に、共演の長澤まさみ(34)、西島秀俊(51)とともに出席した。
 撮影は2019年に行われたが、翌年からのコロナ禍により2度の公開延期を経て完成。この日初めて作品を観賞した斎藤は「自分の持つ少年性、映画への夢を全身全霊で浴びた感じ」と、ウルトラな興奮を抑えながら話した。テレビ放送から56年ぶりの復活。「ウルトラマンになる男」のオファーを受けた斎藤は「あまりの活字の量に、僕ごときに理解できるものではないと一度脚本を閉じたほどの壮大な物語」と回想。それでも、共演の長澤、西島らの存在に支えられ「映画的に正しい場所に行けるという、心強さしかなかった」と話した。

 巨大生物の存在が日常となった現代日本が舞台。巨大生物が怪獣ではなく「禍威獣(かいじゅう)」と表現され、それに立ち向かう組織は「禍特対(かとくたい)」と呼ばれている設定だ。

 今回、ウルトラマンや禍威獣たちは、全てコンピューターグラフィックス(CG)で描かれた。テレビシリーズでおなじみのガボラやネロンガなどの禍威獣、ザラブやメフィラスなどの外星人が登場。企画・脚本の庵野秀明氏(61)が熱望し、ウルトラマンは胸にカラータイマーがなく“背びれ”のような隆起もないデザイン。必殺技のスペシウム光線も放つ。

 膨大なCG作業にコロナの影響が加わり、編集などの製作スケジュールは変更を余儀なくされた。昨年夏には追加撮影も行われ、4年越しでの完成となった。斎藤は「撮影後に世の中が一変したが、仕上げに注力してくださった方々の思いも含め、人と自然の距離感や他者を思う気持ちなど今の時代に必要な概念が詰まっている。今、公開されるべき作品」と強調した。

 長澤は「禍特対の絆、立ち向かう姿に勇気をもらえるし、人間ドラマとして感動できる」と笑顔。西島も「想像をはるかに超えた傑作が生まれた。この興奮を早く皆さんと共有したい」と声を弾ませた。

 ▽シン・ウルトラマン 禍威獣と呼ばれる巨大生物の対策に、政府はスペシャリストを集め「禍威獣特設対策室(禍特対)」を設立する。テレビ版「ウルトラマン」に登場した「科学特捜隊(科特隊)」とは異なる組織。次々と襲い来る禍威獣の対応に追われる中、突如空から銀色の巨人が現れる。

 ▽ウルトラマン 円谷プロダクションとTBSの制作で、66年7月から放送された特撮ドラマ。日本初の巨大化する変身ヒーローで、M78星雲からやってきたウルトラマンがさまざまな怪獣たちと戦いを繰り広げる。最高視聴率は42・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。これまで100以上の国と地域で放送されている。
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