渡辺名人、封じ手に1時間49分の大長考 1日目最長考慮で斎藤八段との第3局は午後9手しか進まず
2022年05月07日 19:31
芸能
斎藤が48手目を指してから実に1時間49分のこの日一番の長考になった。封じ手は斎藤桂を獲る手か、自陣整備の金上がりの二択と見られ、時間消費と引き替えに一晩その先を考えるメリットを優先したと見られる。
渡辺が勝てば3連覇へ王手。斉藤が勝てば待望の初白星になる。03年王座戦でタイトル初挑戦して以降、今年2月、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負で藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=にストレート奪取されるまで、42度タイトル戦に出場した渡辺は歴代4位の30期獲得した。タイトル戦7割の高勝率を誇るが、連勝発進したタイトル戦の第3局はこれまで8勝7敗とほぼ互角。星勘定で優位に立ってもどこまで厳しく勝負に徹することができるかが見所の一つとなりそうだ。
封じ手の長考で、1日目の消費時間は渡辺が3時間41分、斎藤は4時間21分と40分差にまで接近した。2日目も同所で午前9時再開される。