ダチョウ倶楽部の強い結束　3人での活動大切に　上島さん「もう一花咲かせたいな」

 【上島竜兵さん死去 】 上島さんの突然の訃報が届いたこの日午後8時の時点で、ダチョウ倶楽部の肥後克広（59）、寺門ジモン（59）からのコメントはなし。突然の別れの衝撃を感じさせた。 　元々はタレントの渡辺正行（66）率いる「コント赤信号」が所属した劇団の養成所にいた3人。そこから現「電撃ネットワーク」の南部虎弾（70）と4人でユニットを結成し、1980年から「キムチ倶楽部」として活動。85年には「ダチョウ倶楽部」に改名し、87年からはトリオになった。92年には日本テレビ「スーパージョッキー」にレギュラー出演し、熱湯風呂によるリアクション芸で笑いを取った。

　寺門がグルメの知識を深め、1人で趣味の番組に出演する機会が増えても、3人ともにダチョウ倶楽部としての活動を大切にしていた。アツアツおでんやキス芸など息の合ったギャグを披露し続けた。

　上島さんは還暦を迎えた時に周囲に「ダチョウ倶楽部でもう一花咲かせたいな」と語っていた。結束を大切にしていただけに2人の悲しみは深い。

　≪南部虎弾「嘘だろ？？辛い！」≫ダチョウ倶楽部の前身、キムチ倶楽部の結成時にリーダーだった電撃ネットワークの南部虎弾は自身のツイッターで「嘘（うそ）だろ？？辛（つら）い！」と心情を吐露した。「ダチョウの中で一番いいやつだったのに…」と上島さんをしのび「苦しかったのかな？」とその心情をおもんぱかった。南部は87年に脱退し、90年に電撃ネットワークを結成した。