NHK前田晃伸会長　職員有志の「NHKを壊すな」リポート「誠に遺憾」「ほとんどが事実無根」

　NHKの前田晃伸会長が12日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、今月10日発売の「文藝春秋」6月号に掲載された職員有志一同による「前田会長よ、NHKを壊すな」と題したリポートについて言及。「誠に遺憾」とした。 　2020年1月に就任した前田会長が進める改革に対する10ページにわたるリポートで、波紋を呼んでいる。

　番組介入や人事などのリポートの内容について、同誌が前田会長に事実確認を行ったが、この日、前田会長は「この件については朝早く、記者の方が5時頃来られました。一つ一つに丁寧にお答えましたが。ほとんどが事実無根で、それを記事にした誠に遺憾に思います。そのような事実がない。改革をやってますので、ご不満もあると思います。ただ、こういう形で名前もない有志という形なので真実をを調べようもない。かなり間違いが多い。このような記事の出し方がよいのか」とした。

　あらためて職員への説明機会を設けるかは「全く考えてない。職員には改革の都度、職員に説明してきた」とし、法的措置については「申し上げられないが、極めて遺憾」とした。