桂文珍 40周年迎える恒例独演会の会見で4630万円誤給付問題で逮捕男に言及「普通返すやろって…」

2022年05月19日 11:33

芸能

桂文珍 40周年迎える恒例独演会の会見で4630万円誤給付問題で逮捕男に言及「普通返すやろって…」
桂文珍 Photo By スポニチ
 落語家・桂文珍(73)は19日、大阪市内で「吉例88 第四十回 桂文珍独演会」の発表会見に臨み、「今まで40回もようやってこられたという思いと、あと何年やれるかという思いが交錯している。アッという間の40年でした」と振り返った。
 昨年の会見ではフリップを使って笑いを誘ったが、今年は兵庫・丹波篠山市にある実家での「断捨離」で見つけた30年前、25年前の懐かしいポスター2枚を持参した。1982年、8月8日を「88文珍デー」として毎年、独演会を実施。「米朝師匠、春団治師匠、いとこい(いとしこいし)師匠、ケーシー高峰さんらにもゲストで出ていただいた」と会の思い出を披露した。

 古希を迎え、最近会う旧友とは「(間に)パネルがあって、マスクをして、差し歯。耳も遠くなって。“老いるショック”と呼んでます」と笑わせ、「ロシアからの石油が入らん“オイルショック”を乗り越えんと。年を楽しんで、ネタを楽しみたい」と絶妙なダジャレでまた、笑いを誘った。

 節目となる40回目は「らくだ」「デジナン」の2題。「らくだ」はこの独演会では25年ぶりに演じる。40代、70代で同じ噺をすることに「若い頃は勢いとテンポがあった。年齢とともに間が取れるようになる。一説では息切れだと…」。「デジナン」はデジタル難民の噺で、「今っぽい」と、タブレットやスマホについての勘違いネタ。古典、新作と幅広くネタを演じる。

 デジタル化が進む中、時事問題を取り上げた文珍。山口・阿武町で起こった4630万円誤給付事件について「あの兄ちゃんすごいね。ふつう返すやろって。ついそういった状況に甘んじてしまう。人間ぽいのでしょうかね。まあまあ…」と感想を語った。
【楽天】オススメアイテム