渡部陽一氏が推測 プーチン大統領の勝利宣言=ゼレンスキー大統領の排除
2022年05月31日 13:37
芸能
現在、イルピンやブチャでは「そこに暮らしていた方々が外部から戻ってきて、生活の復興を始めています。自宅で暮らしはじめ、食糧配給を受けながら暮らしそのものを整えて復興をしてきている」と渡部氏は明かす。
「ただ、その反面、周辺の環境は破壊された建物や車の残骸が残っているので、ある面、戦時下の中の暮らし、その状況が今続いています」と現状を語った。
破壊された町で復興に尽力するウクライナの人たちを「元々、他民族の多様性の象徴のような国で、自分が生まれた地域で家族や友人、つながった方々が困っていれば手を差し伸べたい、できることをどんどんやっていく、自分がリスクを背負わされてもやっていく。優しい力の土台がウクライナを支えている原点」と力説した。
ウクライナの人々が復興に努める一方で、現在進行形で続くロシアの侵攻に渡部氏は「落としどころは、プーチン大統領が東南部一帯の軍事回路を完全にロシア側に取り込んで、最終的にゼレンスキー大統領を排除してロシア主導の新しい大統領をロシア主導の国民選挙で選ばせて、ロシア側の傀儡(かいらい)政権をウクライナ側につくらせる。これが最終的な戦闘停止の一つの線引きになると思います」と幕引きを推測する。
続けて「プーチン大統領が“敗戦しました”“負けました”“やっぱりダメでした”ということは絶対に口にすることはないので、東南部のウクライナのライフラインである、黒海沿岸の小麦の輸送ルートは全部遮断。東南部の親ロシア派勢力は全部、囲い込む。ウクライナの経済的な基盤を全部ロシアが抑えた上でゼレンスキー大統領を最終的に排除する。これがプーチン大統領の勝利宣言」とした。
そして「NATOが軍事的な直接介入はしないと言ったので、ロシア側は核兵器の脅しを使いながら、ウクライナをロシア側の軍事的な壁、ヨーロッパへの軍事的な壁としてウクライナを利用していく。そんなシナリオに落とし込む可能性はあります」と侵攻の先を予測した。
その上で渡部氏は「ウクライナにはこれからも日本からポンプ式で何度も細かく打ち込んでいきますので、またご報告させてください」と今後もウクライナに赴き、現状を伝えることを約束した。