チューリップ、50周年 心の旅は終わらない――2日で1万人動員のメモリアルコンサート
2022年06月06日 05:30
芸能
前日4日と2日間合わせて約1万人を動員。ヒット曲「虹とスニーカーの頃」「心の旅」など全27曲を披露し、MCではメンバー4人で思い出話を展開。ファンにとっても熱い一日になった。高校時代から40年来のファンだという都内在住の50代女性は「私の青春。記念すべき日にコンサートに来られるなんてうれしい」と興奮。今回の演奏曲で最も新しい曲は82年リリースの「2222年ピクニック」で、財津も「自分でも忘却のかなたに行ってしまった曲ばかり選びました」と苦笑い。懐かしい曲ばかりのセットリストに観客は立ち上がり、笑顔で手拍子を打った。
デビュー後は日本語ロックの先駆者的存在として地位を確立し“日本のビートルズ”とまで呼ばれたチューリップ。89年に一度解散し、97年に再結成。メンバーの訃報に加え、財津も17年に大腸がんを患うなど波瀾(はらん)万丈な50年を歩んできた。来年7月1、2日にも同所でライブを開催する。財津は「デビュー日にコンサートができるなんて感無量。いつかコロナが滅亡したら、皆さんマスクを取って歌いましょう!」と笑顔。最後は「魔法の黄色い靴」で結び、会場は温かい空気に包まれた。
《1972年華々しい“同期”》チューリップと同じく1972年デビューの“同期”は、華々しいメンバーがそろった。松任谷由実(68)は旧姓の荒井由実として「返事はいらない」、郷ひろみ(66)は「男の子女の子」で同年デビュー。その他にも天童よしみ(67)の「風が吹く」、森昌子(63)の「せんせい」、武田鉄矢(73)率いる海援隊のアルバム「海援隊がゆく」、谷村新司(73)率いるアリスのシングル「走っておいで恋人よ」がリリースされている。