坂本龍一 がんステージ4、昨年2度摘出手術 「新潮」連載で闘病語る「せっかく生きながらえたのだから」

2022年06月07日 12:30

芸能

坂本龍一 がんステージ4、昨年2度摘出手術 「新潮」連載で闘病語る「せっかく生きながらえたのだから」
坂本龍一 Photo By スポニチ
 がん治療を公表していた音楽家の坂本龍一(70)が、7日発売の文芸誌「新潮」7月号で、自身が「ステージ4」であり、両肺に転移したがん摘出手術を昨年10、12月に受けたことなどを明かした。
 新連載「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」で、近年の活動や闘病生活を振り返る。第1回の題名は「ガンと生きる」。入院先でのパートナーや友人とのエピソードから、両親の訃報に接した際のこと、自身の死生観や創作観の変化についてまで初めて明かされる事実が赤裸々に語られる。

 ステージ4は、がんが最も進行した段階。坂本は2014年に中咽頭がん、昨年1月に直腸がんの治療を公表。新潮社によると、連載では編集者の鈴木正文さんを聞き手として、主に09年以降の音楽活動や死生観を数回にわたって語るという。

 坂本は「夏目漱石が胃潰瘍で亡くなったのは、彼が49歳のときでした。それと比べたら、仮に最初にガンが見つかった2014年に62歳で死んでいたとしても、僕は十分に長生きしたことになる」「せっかく生きながらえたのだから、敬愛するバッハやドビュッシーのように最後の瞬間まで音楽を作れたらと願っています」などとコメントしている。
【楽天】オススメアイテム