阿部サダヲ「舞台では身長180センチのイメージ」　“勘違い力”で開花した役者人生

　俳優阿部サダヲ（52）が、8日のNHK「ニュースLIVE！ゆう5時」にVTR出演。自身の“勘違い力”について語った。 　小・中・高校と野球に励んだ阿部は「プロになると思ってた」という。だが、「プロに行くような選手と実際に対戦すると、やっぱ違う。自分の3倍ぐらい大きい印象」と夢がかなわないことを悟った。

　21歳で入団した松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」。芝居初心者ながら入団2カ月で舞台に立つことになったが、「お客さんは知らない人たちだったから恥ずかしくなかった。違う人になれて大きな声出して楽しかった」という。

　演じるということについて、「勘違いするっていいですよね」と笑顔。「野球やってる時からそうでしたもん。学校のグラウンドに車が来ると、スカウトが来たと思ってました」と振り返り、「舞台だと、全員自分のことを見てると思った方がいいし、舞台上だと身長180センチぐらいのイメージでやってる。そういうの大事ですよね」と笑った。

　劇団と出会っていなかったら、という質問には「考えられないですよ。怖い」と答え、「仕事という感覚がない」と話した。演じているほうが本当の自分のようにさえ感じるといい、「自分がいなくなっちゃった」とおどけていた。