藤井叡王、佐藤会長と異例の顔合わせ「1回戦は大きな意味を持つ。楽しみ」22日A級初戦で対決
2022年06月11日 19:00
芸能
祝賀会には日本将棋連盟を代表し、会長の佐藤康光九段(52)が出席した。佐藤とは22日、初昇級したA級順位戦の初戦で激突する。しかも会場は新設された名古屋将棋対局場で、そのこけら落としとなる。
「開設していただいて、対局できるのをうれしく思います」。愛知県瀬戸市出身の藤井にとってはいわばホームグラウンド。地元にできた公式戦会場を歓迎すると共に、来年3月まで10人が総当たりして名人挑戦権を争う初の舞台に「1回戦は大きな意味を持つと思う。楽しみにしている」と意気込みを示した。
11日後に控えた対局へタイトル戦以外では異例の顔合わせに、佐藤も「(藤井と)久々に対局できる。自分なりに精いっぱい頑張りたい」と意欲を語った。名人2期でA級最年長の52歳は19年7月、本社主催・王将戦2次予選で対局し、形勢が二転三転する熱戦の末、141手で敗れて以来の藤井戦へ闘志をのぞかせた。
また、5番勝負の初戦を3日に落とし、第2局が15日に控える棋聖戦について藤井は「序盤の作戦から、その後の展開も含めて練っていかないといけないのかなと思う」と気を引き締めた。永瀬拓矢王座(29)との5番勝負は千日手2度の末、黒星発進。研究量豊富な研究パートナーの準備に、改めて警戒感を強めていた。