木村花さんの母・響子さん 侮辱罪厳罰化に「やっとという思い」反対派にも理解「悪用には大反対」

2022年06月13日 16:43

芸能

木村花さんの母・響子さん 侮辱罪厳罰化に「やっとという思い」反対派にも理解「悪用には大反対」
木村花さん Photo By スポニチ
 2020年5月に22歳の若さで亡くなった女子プロレスラーの木村花さんの母、響子さん(45)が13日、記者会見し、侮辱罪厳罰化の改正法成立に関して「やっとという思い」と語った。
 インターネット上の誹謗中傷対策などを強化するため、侮辱罪を厳罰化する改正刑法などが参議院・本会議で可決し成立した。響子さんは「2020年5月に花が旅立ちました。それ以降私は、見たくもない誹謗中傷の言葉をスクリーンショットに収めて国会開示の手続きをずっとやってきました」と、フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演しインターネットで中傷された証拠を集めていたことを明かし「なぜかというと、犯罪であるということを皆さんに知ってほしかったからです。加害者はもちろん、加害者や攻撃的な人の周りにいる方も。これが犯罪ということがわかれば止めてもらえるのではないか、攻撃的な言葉をいう前に一度立ち止まって考えてもらえるのではないか、という期待をもって被害届を出しました」とここまでの道のりを振り返った。

 「反対されている方は、侮辱罪の厳罰化が政治家や力を持つ人対tの言論封じに使われたり示談金目的で大量に開示を求めたりと、悪用されることに反対しているのではないかと思います。その部分では私も同じく厳罰化が悪用されることには大反対です」と、厳罰化に反対する意見にも理解。「よくSNSは怖いとか、SNSがあるからいけないとかいう意見がありますが、SNSを悪者にしていたら何も変わらないと思います。SNSは使う人の心を映す鏡のようなものだと思います」と語り「メリットに触れることなく、デメリットばかりを切り取って膨らませ不安をあおるようなやり方には私も疑問に感じています。私たち一人一人のモラルが問われます。被害者のための厳罰化というのを絶対に守っていただきたいと思います」と強い思いを口にした。
【楽天】オススメアイテム