丸田佳奈医師 小5男児が顔面骨折した小学校に「ただちに病院に行こうと判断できなかったのはまずかった」
2022年07月07日 15:33
芸能
番組は男子児童、母親に電話取材した様子を紹介。男子児童は緊急手術を行い、3センチのプレートを2枚入れたといい「保健室の先生が僕にちょっときつい言い方で、目をぶつけたのに何で吐くのって」と養護教諭に言われたとし、母親は「誰が見ても親だからでなくて、私なら他人の子でも救急車を呼んでいる。怒りしかない」と学校の対応を疑問視していた。
丸田医師は「おそらくプレートを入れているところを見ると、眼窩底骨折、目の眼球が入っているくぼみ、そこが骨折したんじゃないかと思われます。眼窩底骨折はスポーツとか野球のボールが当たったりでよく起きるんです」と男子児童の負傷について推察した。
そして「軽症だと様子を見ることもあるんですが、今回のケースはプレートを入れてますので、かなり眼位がずれていたと思うんです。救急車を呼ぶ必要があるかはケースバイケースだと思うんですが今回、嘔吐もしていますので例えば頭蓋内、頭の中で出血がある可能性も否定できません。特にお子さんですとなおさら危ない。意識があっても数時間後に悪くなることもあり得るので、救急車もしくはすぐに病院にかかって画像検査を含めて受けていただく必要はあったんだと思います」と学校側の対応が適切でなかったとした。
そして、この日、市教委が会見ですみやかに救急車を呼ぶべきだったと謝罪したことに「すぐに受診しなきゃいけないと判断できなかったというのはそこは落ち度があると思います。ただちに病院に行こうと判断できなかったのはまずかったかなと」とした。
その上で「どこから救急車を呼んでいいのか迷われるっていうのはやっぱりあると思います。ただ、そのために相談の電話窓口もあったりアプリも今はあるので、どうしたらいいのか分からないケースはまず相談していただくのがいいと思います。もし学校で起きたとしても、そこに電話をかけてそういう判断だったから通報しましたって教職員の方々の気持ちも救われる」と語り、救急出動などをアドバイスしてくれる救急安心センター事業(♯7119)などを利用するよう促した。