警護専門家が厳しい言葉、安倍元首相銃撃事件は「日本警察に大きな汚点を残してしまった」
2022年07月10日 19:41
芸能
今回の事件に対して「率直にどう感じていますか?」と問われた伊藤氏は、「やはり痛恨の極みといいますか。それと、日本警察に大きな汚点を残してしまった」とコメント。「やはり警護対象者、その中でも元総理という方をああいう形でなくしてしまったというのは、警察にとってみれば大きな汚点だと思います」と重ねた。
警備において検証すべき2つの問題点を「初動・異変に気付けなかった」、「態勢・警備の人数が少なかった」と指摘。一つ目に関して、警察官や警察車両などを配置し「抑止力」を働かせる「見える警備」、不審者に目を光らせ、見つけ出す「刑事の目、公安の目」が「見えない警備」とし、「その両輪」がうまく働いていなかったと話した。
二つ目の「警備の人数」については、「普通の市民の方から“背後に人がいない、警戒していない”と言われるくらい。警察官を配置していない」と苦言。車や人の流れを厳しく抑制・規制することが必要だったといい、「私から考えると(警備は)50人くらい必要です」と語った。
さらに「1発目から2発目までの銃撃まで3秒間あった」と振られ、「私の経験から言えば、3秒あれば(犯人を)確保できました。それと(何かしらの)対応をできたというのが私の率直な意見です」と応じた。SPは「3つのグループに分けることができる」といい、「直近にいるもの、そのちょっと後ろにいるもの、もっと外が周りにいるもの」と説明。「直近にいるものについては、必ず警護対象者を伏せさせる、身を呈してでも守るという強い信念のもとで倒す」ことが大切としつつ、「(今回は)機能していなかったですね」と語った。