加山雄三「歌ってキレイに去っていこう」年内でコンサート活動引退の心境語る

2022年07月15日 11:24

芸能

加山雄三「歌ってキレイに去っていこう」年内でコンサート活動引退の心境語る
加山雄三 Photo By スポニチ
 歌手の加山雄三(85)が15日、文化放送「くにまる食堂」(月~金曜前11・00)にゲスト出演。今年限りでコンサート活動からの引退を決めた理由を改めて語った。
 加山は今年6月、12月中に開催する船上ライブを最後に年内でコンサート活動を終了することを発表。歌手活動は続けていくとした。

 コンサート活動を終えると決めた心境について「入り口があったら出口があって、それで終わりがあるだろうって決まってるからね。最後はきちっと決めた方がいいなと。何となく消えるのはとんでもない話。やっぱり自分がなんとかなる時にぴしっと最後を飾っていきたい気持ちがあってね。まあ、歌ってキレイに去っていこうという気持ちですよ」と語った。

 そして「歌えなくなってヨロヨロなってふにゃふにゃになっては、ちょっと考えつかない。嫌だねやっぱ。今、なんとなくちゃんと歌えるよね、そういう時にぴしっと、“はい、ここまで”って決めるのがいいと思う。その方がすっきりするじゃない」と元気なうちに最後を決めた方が良いという持論を述べた。

 「もう、85だもんね。普通80でどうするこうする大騒ぎするじゃない。俺、85だよね。うちの親父死んだの82だよね。親父より3歳も生き延びてるわけだよ。申し訳ないと思った」と父で俳優の上原謙より長生きしていると報告し、コンサート活動にケジメを付けるとした。

 加山は82歳だった19年11月、軽度の脳梗塞と診断され、初の大病を患った。翌20年8月には誤嚥(ごえん)に伴う激しいせき込みが原因で小脳出血を発症。昨年3月にはスポニチ本紙などの取材に、一時はろれつが回らない言語障害が出ていたことを告白した。その3カ月後の同6月にコンサートを開催し、ステージ復帰。「年を取ることでさまざまなことを続けていくことの大変さを実感した」と、客前で歌うのが困難になってきたと振り返った。

 引退のステージは12月、名誉船長を務める豪華客船「飛鳥2」の船上で開催する「若大将クルーズ」となる。開催日などの詳細は未定。同クルーズは来月にも予定している。一方、通常のコンサートは9月9日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催する特別公演「加山雄三ラストショー~永遠の若大将~」が最後となる。
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