岡田晴恵教授 岸田首相の行動制限「考えていない」に賛同「妥当な判断だと思う」

2022年07月15日 18:10

芸能

 白鴎大教育学部の岡田晴恵教授(感染症学)が15日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演。岸田文雄首相(64)が新型コロナウイルス対策について、行動制限等は「考えていない」と述べたことに持論を語った。
 岸田首相は14日午後、首相官邸で会見し、行動制限等は現時点で「考えていない」とした。岡田氏は「行動制限なしは妥当な判断だと思う」とした上で、「ただし4回目ワクチン接種の対象をさらに広げることが必要」と付け加えた。

 15日、東京都で新たに1万9059人が新型コロナウイルスに感染したことが確認された。「Nスタ」キャスターで同局・井上貴博アナウンサーが同番組内で数字を伝えた。重症者は16人で死者は2人。岡田氏は「感染者数が非常に増えていますけど、実際にはこの数倍はいると思います」と推測し、「つまりかなり広がっているということです。それから感染力も強くなっている」と指摘した。続けて「エアロゾル感染がメーンになっているということを考えますと、行動の規制をやっても思うような効果が得られないウイルスと、感染状況になっていると思う」と語った。

 「私が提案したいのは、感染拡大を防ぐことが極めて難しい状況になっている以上は、医療と国民の命・健康を守るためにはかかっても発症しない、重症化させないとか、死亡するリスクを減らすということ」と岡田氏。「即効性があるのはやはり4回目のワクチン」と続けた。若者世代の「3回目を促進していただく」ことに加え、「50代の方に向けて希望者には4回目のワクチンを積極的に打つ機会を与えていくことが大事だと思う」と話した。

 昨年夏に「デルタ株で、ワクチンを打っていなかった40代、50代に肺炎が多発した」と説明し、「今回のBA5(株)も肺で増えやすいようなウイルスの能力を獲得しているようだということが示唆されますから。やはり50代に接種券が間に合わなければ、マイナンバーカードを使うことなどをしてもですね、即効性のあるワクチン接種をしておくことが大事だと思います」とした。
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