丹波義隆 父・丹波哲郎さんとの舞台共演で起きたハプニング「しばらく2人でニヤニヤニヤニヤ」
2022年07月19日 14:50
芸能
丹波と哲郎さんは82年、京都・南座で上演された「河内山宗俊」で共演した。「京都の南座で、堅いところじゃないですか?それなのに、2人の場があったんですよ」。2人の間には、知られざるアイコンタクトがあったという。「おやじがニヤっと笑いかけた時は、せりふを忘れた時です。そうすると僕はそれを見て、“こうこうこう言いたいんであろう?”と言い返すわけですよ」と打ち明けた。
ある時、逆に丹波の方がせりふを忘れた日があったという。「ニヤっと笑い返してやったんですよ、おやじに。そしたら、おやじもまたニヤっと笑い返すんですよ。しばらく2人でニヤニヤニヤニヤしていたら、しまいにはおやじが、あの南座で“…息子です”って言ったんですよ。それも時代劇ですよ?『河内山宗俊』という」。しまいには、「救いの役者が入って来たんです。そこにいてはいけないような役者が、助けに」といい、苦笑いしていた。
せりふを覚えないことで有名だった哲郎さんだったが、丹波によると、台本をしっかり読んで臨んだ作品が少なくとも3作あったという。それは「人間革命」「砂の器」「二百三高地」。哲郎さんは普段、台本を読むことすら少なかったという。丹波は「(3作品は)家で台本があちこち移動してましたから。移動したってことは、おやじは読んでいたということですから」と明かした。
丹波は、哲郎さんの仕事仲間からこう言われたことがあったという。「“お前のおやじはこう言ってたぞ。仕事を家に持ち込まないタイプだって。かっこいいよな、お前のおやじ”というふうに言われましたね」。すると、司会の黒柳徹子は「要するに(哲郎さんが)台本を家に持って帰らない。せりふを覚えないってことだもんね」とツッコミを入れ、笑っていた。