藤井王将 井山4冠から全冠制覇へ「スコアをリード」など金言 関西囲碁将棋記者クラブ賞授与式に出席
2022年07月22日 15:53
芸能
「タイトル戦の勝率がすさまじい」。井山が絶賛したのは、大舞台での勝負強さだった。前日21日まで神戸市で、桐山の弟子・豊島将之九段(32)との第63期王位戦7番勝負第3局に臨み、84手で勝利。対戦成績を2勝1敗としたことで、一昨年の棋聖戦で初出場して以来のタイトル戦での戦績を33勝6敗、勝率・846とした。
この勝率から将棋界の全8冠制覇も「チャンスはあるのかなと思う」とする。囲碁界での2度の全7冠制覇を省みて、「スコアをリードして進めることが運良く続いた。少し気持ち、スケジュール面でも余裕が持てた」と回想。7番勝負は開幕4連勝すれば全4局、5番勝負は開幕3連勝すれば全3局で終了する。勝てば勝つだけ体調面を整えられ、研究に割く時間も生み出せる。その相乗効果を説いた。
19日に20歳の誕生日を迎えた藤井は、「(20歳は)節目ではありますが、(何かを)変えると言うよりは自分ペースを維持してやっていきたい」と抱負を語った。解禁となる飲酒については、「王位戦第3局の夕食で食前酒をいただいた」と告白。その感想については、「少量なんで分からなかった。また試してみたい」と苦笑いした。