宇梶剛士 負の心を浄化してくれた芸能界の大先輩 「自分は違うものを見ていたんだって」
2022年07月27日 12:13
芸能
しかしその後、芸能界入りし、信頼できる大人に出会っていったという。その一人が、俳優で歌手の美輪明宏だった。美輪とは自身初舞台で共演。「僕はそのころ、マイナスのものを心にも抱えていたし、どうしてもそういうものばかり見える。人で言えば“あら”とか、物事であれば欠点とか。そういうことを見抜かれたと思うんです」。美輪とは稽古の行き帰りの時に話すことがあったという。
美輪からのアドバイスは「美しいものを見なさい」ということだった。「美しい音楽や美しい絵、美しい景色。その言葉を種まきしてもらったことで、“暗いものを見るな”とは言われなかったけど、“美しいものを見ろ”と言われることで、そういう日々を送っているうちに、自分は違うものを見ていたんだなっていうふうに(思った)」と明かした。
大人への不信感を抱えて生きてきただけに、自身も気を付けていることがあるという。「後輩というか、子供もそうなんですけど、こうしろ、ああしろというよりも、どうしたいの?というふうに聞いて、一緒に考えるみたいなのがいいのかなと思ったんですよね。大人嫌いもありましたから、子供にダメって言ってたまるかと思って。“それダメだ”とか、“そんなの無理”とか、“難しい”とか、“現実的には”、というのを自分の中で排除して」。自らNGワードを設定して、子供たちと接していることを打ち明けていた。