立岩陽一郎氏　国会欠席のガーシー氏に「コメントするのも馬鹿らしい」「国会が本当に曲がり角に…」

　元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏が3日、MBSの情報生番組「よんチャンTV」（月～金曜後3・40）に生出演。第26回参院選でNHK党の比例代表で初当選したガーシー氏（50）について語った。 　ガーシー氏は3日に召集された臨時国会を欠席。同氏はアラブ首長国連邦に滞在しているため、海外渡航届を提出。しかし、2日の参院議院運営委員会の理事会では、帰国日の記載がないとして許可されなかった。また、3日の同委理事会ではNHK党側に決定事項を伝えたことが報告された。

　この一連の騒動について、「シャンプーハット」てつじは「ちゃんと選挙で選ばれて国会議員になられてるんで、そこは国会議員のルールで、逮捕されるとか関係なしに、票をもらってるんで、その人たちに応えないとダメなんで帰ってきてほしい」とコメント。また、タレントのREINAは「選挙期間中から“日本に帰国するつもりはない”と仰っていて、それがあった上で有権者も投票してるわけじゃないですか」とガーシー氏に一定の理解を示しつつ、「でも、やっぱり議員になった中、一度も戻ってこないリモート議員みたいなのってどうなんだろうと疑問に思う点があります」と首を傾げた。

　そして最もガーシー氏に不快感を示したのは立岩氏だった。MCの河田直也アナウンサーから「ガーシー議員の存在はどういうふうに見てますか?」と質問されて、立岩氏は「コメントするのも馬鹿らしいですよ」とキッパリ。さらに全ての参議院議員に対し、「参議院というものの意味をそれぞれ考えてほしいわけですよ。参議院は解散がないから6年間、本当にみっちりとした大所高所からの議論ができる場所なんですよね。そういう役回りが期待されてるにもかかわらず、本当にそれをやってる人はいないんです」と批判する。また、参議院議員として初登院した辻元清美氏が「新人参議院議員としてゾーキンがけ」と語ったことに対しても、「辻元さんがゾーキンがけ?　冗談じゃない。何を言ってるんですか。辻元さんのレベルはそうではなくて、あの人がやらないといけないのは国会改革なわけですよね。ぞうきんなんかかけてる場合じゃないんですよ。そういう政治家の意識の低さが極めて残念」と切り捨てた。

　立岩氏は最後にガーシー氏の話題に戻って、「この人が選ばれたとか個別なことはどうでもいい」とした上で、「日本の国会が本当に曲がり角に来ている。これを正しい方向に持っていってほしいです」と全ての議員に辛口のエールを送った。