玉川徹氏 医療ひっ迫による4学会の声明に「日本の医療の否定」「普段からの備えがない」
2022年08月04日 14:08
芸能
日本感染症学会など4学会は2日の共同声明で医療機関への受診目安を公表。新型コロナウイルス感染症について、重症化リスクが低い場合は「薬や検査のために慌てて受診することはない」などと呼びかけている。
これについて玉川氏は「4学会がああいうふうなコメント出しましたけど、ある種日本の医療の否定になってんですよね、もうね。具合が悪くても、医療に関わらないでくださいって言ってるわけだから」とコメント。MCの羽鳥慎一アナウンサーが「こういう条件だったら救急車は呼ばないでくださいって、そう言わざるを得ない状況になってしまっているっていう」と語ると、玉川氏は「だけどそれは素人では分からないから医者がいるわけでね、本来。自分がこの症状が本当に重いものなのか、軽いものなのか、自分で判断できませんよ。医者じゃないんだから。そのための医者が、医者にかからないでくださいっていう話っていうのは、本末転倒なんですけどね。本当は」と強調した。
「だから、そういうふうな状況にならないようにするっていうのも必要で」とし、以前取材したパリではコールセンターに医者が常駐し、救急車が必要な状態か判断するとの体制を取っていると説明。「そうなると、ほぼ9割の方が救急車必要ないって形になるんですね。その9割の人は民間の往診サービスがあってというところとセットになっているんですよ」と明かした。
取材時には日本にそのようなサービスはなかったというが、「今は民間の往診サービス相当出てきましたよ。それを有機的にどういうふうに構成するかと。救急医療をどうするかっていうのは実は平時にやっておかないといけない話なんです」と力説。「そういうふうなことをやってない。こうやって有事になる。医療にアクセスしないでくださいっていうふうに、医療者が言わざるを得ない状況。全部普段からの備えがない、少なくとも2年間コロナがあって、7波ですから。もう6波まででこういうことは解決できてないといけないものが解決できていない。誰の責任だって話なんですけどね」と言い切った。