吃音協会「水ダウ」への抗議の意図改めて説明「番組に悪意があったとは」「芸人の活動むしろ応援したい」
2022年08月04日 14:40
芸能
文書では、「私達 NPO法人日本吃音協会がTBSに対して抗議文を送った事に関して、たくさんのコメントをいただきました。多くは『番組側に悪意は感じない』『抗議する程の事ではない』といったご意見です」と公表後に批判的な意見が多く寄せられたことを明かした。
そのうえで「私達も番組に悪意があったとは考えていません。しかし私達の多くは日常のなかでまさにその悪意のない嘲笑に深く傷つき、『大袈裟だ』『考え過ぎでは』などの理解の無い言葉に心を痛めているのです。 実際に番組を見た親御さんからの声もいくつかいただきました。誤解しないで頂きたいのは、 私達は吃音のある芸人さんの活動を否定しているわけではなく、むしろ応援したいのです。 吃りながら話している人を馬鹿にしているように受け取られかねない様子を放送した事に対して抗議しているのです」とその抗議の趣旨をあらためて訴えた。
「放送を見た子供達が吃音がある人を同じように嘲り笑う様になる事を恐れているのです。様々な考えがあると思います。 しかし私達はそれを容認する社会を認める事は出来ません」とあらためて抗議の思いをつづった。
同協会は1日、「7月6日(水)放映『水曜日のダウンタウン』での放送内容に対する抗議文を送りました」と公表。「件の放送内容は、吃音者に対する差別と偏見を助長するものであり、再発防止と番組制作の基準・指針の見直しを要求しました」としいた。
7月6日に放送された同番組では、「4世代対抗リレー 第3弾」と「説教中の『帰れ!』額面通り受け取るわけにはいかない説」と題したVTRを放送。「説教中の~」では、お笑い芸人が後輩芸人を叱責し帰宅させるドッキリが行われるも、一部では「後輩芸人、もしかしたら吃音なんじゃないか」「吃音の人の喋り方を笑ったりバカにするのほんとだめだと思う」「吃音を笑いものにした」との声が上がっていた。
これを受け、 “後輩芸人”として出演したインタレスティングたけしは、2日、自身のツイッターを更新。協会のツイートを引用し「またテレビジョン出たい!!」とコメント。「R-1ぐらんぷり2018」の優勝者で、生まれつき全盲に近い弱視の漫談家・濱田祐太郎も「バラエティーで障害のことをネタにするとすぐ関連団体が『差別を助長する』と抗議する。そうなるとテレビ局やスポンサーは障害者を使うのはやめようってなる。当然差別は良くない、だから俺はテレビ局にもスポンサーにも関連団体にも言う。障害者にテレビでお笑いをさせないことこそが差別やろう」とツイートするなど、賛否の声が上がっていた。