吉永小百合「“核兵器なくそう”と声を出して言わないと」

　女優の吉永小百合（77）が10日、千葉県流山市のホールで開幕した「第11回戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」でトークショーを行った。 　沖縄での悲劇を描いた1968年公開の主演映画「あゝひめゆりの塔」（監督舛田利雄）の上映後に登壇。「本土復帰50年。私たちは真剣に沖縄のことを考えてきただろうか。皆さんにも考えていただきたくて“上映してください”とお願いしました」とあいさつした。

　返還前だったため伊豆で行われた過酷な撮影を振り返りながら「ウクライナでいま同じことが起きています」とぽつり。ロシアが核の使用までちらつかせている状況に胸を痛め「唯一の被爆国の一人として“核兵器をなくそう”と声を出して言わないといけないと思う」と訴えた。