宮本信子 鬼才・伊丹十三さんとの結婚を反対していた大女優「やめた方がいいとか、苦労しますよとか」
2022年08月16日 16:03
芸能
その場で長岡さんは、伊丹さんの結婚を宮本にやんわりと反対していたという。「“伊丹さんと結婚するのはやめた方がいいですよ”とかね、“あの人はもうね、苦労しますよ”とかね。“ダメ。分かる?だから辞めた方がいいわ”」。宮本は「そうですか。そうですかね」と言いながら、一緒に弁当をつまんでいたという。
さらに長岡さんは「“女優さんはこうやって9品もこう、いっぱいおしなべて、栄養のあるものを取って、体を作ってやらないとだめなんですよ?分かる?”って」と、女優として体作りの大切さを説いてくれたことを明かした。
ところが、宮本が「先生はお作りになるんですか?」と尋ねたところ、長岡さんは「私は作らないわよ。お手伝いさんが作るから」と答えたといい、「それで大笑いして」と振り返った。長岡さんのやんわり忠告にも、宮本は伊丹さんと結婚する道を選んだ。
鬼才と呼ばれた伊丹さんとの結婚について、昨年死去した母は何も言わなかったという。「私は自分で決めたことだったから」。母方の祖母が、伊丹さんを見て「信子は大丈夫かね?」と心配していたというが、母は「信子なら大丈夫です」と答えたという。宮本はそのやりとりを後になって聞いたといい、「大変なのは当たり前で、ああいう特殊な才能のある人は、そりゃあ普通ではありませんというのは分かっていますから」と、覚悟の結婚だったことを打ち明けた。